株式会社ULTIMATE PLANNINGは、「アルティメット」の普及を目的に活動しています。
アルティメットは、フリスビーを使った7人制のチームスポーツで、パスを繋いで相手のエンドゾーンでキャッチすることで得点します。審判がいないため、選手同士がフェアプレーを重んじる「スピリット・オブ・ザ・ゲーム」が大切にされています。
ここでは、このスポーツをやっている方、気になっている方、まだ知らない方、全ての方がアルティメットを理解するための一歩になればいいなと考えています。
アルティメットに関する基礎的な解説・情報に加え、実際にプレーしている学生・選手からの声も掲載します。
また、大会情報など最新ニュースも随時掲載いたします。
今回は、アルティメットのルールについて紹介します。
アルティメットは、各7人からなる2チームが100m×37mのコートでディスクをパスによって運び、相手のエンドゾーン内でパスをキャッチすると得点(1点)となります。
ルール1: チーム
アルティメットは、7人制で行われるチームスポーツです。各チームは攻撃側と守備側に分かれ、ディスクを使ってプレイします。
チームの名前の由来は、このスポーツが走力や持久力、ディスクを操る技術など、幅広い能力を要求することから「究極の」や「最高の」という意味の「アルティメット」と名付けられました。
ルール2: フィールド
アルティメットは、100×37mのフィールドでプレイされます。フィールドは長方形で、両端には得点を獲得するためのエンドゾーンがあります。エンドゾーンはそれぞれ18mの幅があり、セントラルゾーンと呼ばれるメインのプレイエリアは64mです。
このフィールドのサイズは、ラグビーの国際試合で使用されるフィールドよりも横幅が狭いんです!
アルティメットでは、フライングディスクを落とさずにパスを回しながら、エンドゾーンでディスクをキャッチすることで得点を獲得します。試合は15得点を先に獲得したチームの勝利となり、8点を獲得した時点でハーフタイムが設けられます。
ルール3: スタート方法
アルティメットの試合は、スローオフ(プル)と呼ばれるアクションで始まります。これは、ディフェンスチームがディスクをオフェンスチームに向けて投げることでゲームを開始する方法です。スローオフは、バレーボールのサーブに似ており、試合開始時、ハーフタイム終了時、各得点後に行われます。
≪スローオフの手順≫
①コイントス: 試合開始前に両チームのキャプテンがコイントスを行い、勝ったチームがオフェンスかディフェンス、または陣地を選択します。
②整列: 両チームの選手がそれぞれのエンドゾーンのゴールラインに整列します。
③スローオフ: ディフェンス側のチームがディスクを持ち、相手チームのエンドゾーンに向かってディスクを投げます。この投げる行為を「スローオフ」と呼びます。
④キャッチ: オフェンス側のチームはディスクをキャッチし、そこから攻撃を開始します。
≪スローオフのポイント≫
・距離: ディフェンス側はできるだけ遠くにディスクを飛ばすことが求められます。これにより、オフェンス側が自陣深くから攻撃を開始することになり、ディフェンスが有利になります。
・フェアプレイ: スローオフの際にディスクがエンドゾーンを越えてアウト・オブ・バウンズになった場合、オフェンス側はディスクを中央に持ち帰り、そこから攻撃を開始します
ルール4: 移動
ディスクを持っているプレイヤーは、ピボットフット(足を一点に固定して体を回転させること)を除いて移動することはできません。
つまり、ディスクを持った状態で歩いたり走ったりすることは禁止されています。これを「トラベリング」と呼び、違反した場合はプレーが無効となります。プレイヤーはディスクをキャッチした後、ピボットフットを踏んでも良いですが、それ以外の足を動かしてはいけません。
ルール5: パス
アルティメットでは、ディスクを持っているプレイヤーは歩くことができません。ディスクを持ったプレイヤーは、パスのみで味方にディスクを繋ぎエンドゾーン(得点エリア)にディスクを運ばなければなりません。(手渡しも不可です)
ディスクが地面に落ちたり、相手チームにインターセプトされたりすると、攻守が交代します。
また、アルティメットは非接触スポーツであり、身体接触は基本的に禁止されています。プレイヤーが意図せず接触してしまった場合、それはファウルと見なされ、プレーが止まります。
ルール6: セルフジャッジメント
アルティメットのもう一つの特徴は、セルフジャッジメント(自己審判制)です。これは、プレイヤーが自分たちでファウルやルール違反を判断し、解決するシステムです。
審判がいないため、プレイヤーはルールを正しく理解し、公平なプレイを心がける必要があります。このシステムは、スポーツマンシップとフェアプレーを促進するために重要な役割を果たしています。
日本では「選手全員が審判」という認識で行われており、相手を捌くのではなく自分自身がルールを侵さない気持ちでプレーを行なっています。