株式会社ULTIMATE PLANNINGは、「アルティメット」の普及を目的に活動しています。
アルティメットは、フリスビーを使った7人制のチームスポーツで、パスを繋いで相手のエンドゾーンでキャッチすることで得点します。審判がいないため、選手同士がフェアプレーを重んじる「スピリット・オブ・ザ・ゲーム」が大切にされています。
ここでは、このスポーツをやっている方、気になっている方、まだ知らない方、全ての方がアルティメットを理解するための一歩になればいいなと考えています。
アルティメットに関する基礎的な解説・情報に加え、実際にプレーしている学生・選手からの声も掲載します。
また、大会情報など最新ニュースも随時掲載いたします。
今回は学生インタビューです。
――まず初めに、自己紹介をお願いします。
神戸大学経済学部5年生の佐藤駿介です。大阪生まれの大阪育ちで現在は下宿先の神戸に住んでいます。小さい頃から身体を動かすことが好きで中学はラグビー部、高校はサッカー部に所属していました。大学では何か新しいことに挑戦してみようと思い、アルティメットという競技を始めました。現在も競技を続けており、自身が所属する神戸大学ビーフリーは去年サークル創設10年目にして史上初の全国大会出場を果たすことができました。競技を続ける中で得た経験を後輩に還元し、今年も全国大会出場ができるように頑張ります。
――アルティメットを始めたきっかけは何ですか?
中学校でラグビー、高校ではサッカーをやってきました。そこで大学に入学したからには大学でしかできない、自分が未経験のスポーツに挑戦してみたいと考えました。コロナ渦ということもあり部活やサークルを見つけることは難しかったですが、アルティメットという競技のキャッチフレーズである「走る、投げる、捕る、3つ全ての要素が必要な究極の競技アルティメット」という言葉に惹かれて練習の体験に参加しました。先輩が丁寧に教えてくれたところや、同期のみんなも歓迎してくれたこともありサークルに入ることを決めました。
――アルティメットをやっていてよかったこと・嬉しかったことを教えてください。
2つあります。1つ目がチームが勝つことです。全国大会出場は1人で成し遂げることはできません。その目標に向けて全員で辛い練習に取り組み、本気で意見をぶつけ合い、ワンチームとしてその目標を達成できた時の喜びは本当に大きいです。2つ目が意外なところですが、スポーツに対する見方が変わることです。アルティメットは小さいスペースの中で人の活かし方を考えるので思考力が身に付きます。アルティメットと同じように、スペースの中で競技するバスケやサッカーなどを見る時に、以前と違った見方で楽しめるようになりました。
――アルティメットをやっていて大変だったこと・苦労したことは何ですか?
2つあります。1つ目は最初の頃に中々投げることが上達せず、心が折れそうになることです。フリスビーは風があるとぶれたり、雨が降ると滑ったりするので上手く投げられるようになることは難しいです。自分は成長速度が周りと比べて遅かったのでその分人より多く投げることで上達しようとしました。2つ目がアルティメットという競技の認知度が低いことです。「どんなスポーツをしているの?」と質問され、アルティメットと答えても競技の名前くらいは聞いたことがある人は結構いますが、それ以上に詳しい人に出会うことは珍しいです。大学から競技を始める人がほとんどですが、アメフトのように大学のスポーツという認知は確立されておらず、まだまだマイナースポーツだと実感することが多いです。
――アルティメットのおすすめポイントはどこですか?
2つあります。1つ目はダイナミックなプレーが見れることです。特にディスクの浮遊特性を活かしたダイブキャッチや高いところでのキャッチなどは他のスポーツでは見ることのできないポイントなので注目ポイントです。ダイナミックなプレーは1つ起こすだけで試合の流れを変えることができるため精神的な意義も大きいです。2つ目が誰もがいつからでも競技を始められることです。身体接触が禁止されているため、どの年代や性別の方でも競技ができたり、逆にスポーツ経験がある人は動き方などで応用できる部分もかなり多いです。
――1日のスケジュール感を教えてください。
練習がある日
9:30起床 11:00~16;00練習 17;00帰宅 17:00~18:00仮眠 18:00~20:00夕食、練習の動画を見て反省 20:00~1:00自由時間 1:00~9:30睡眠
練習がない日
10:00起床 10:00~13:00大学の宿題、掃除、食事の仕込み 14:00~17:00ジム、自由時間 17:00~22:00バイト 23:00~1:00自由時間 1:00~10:00睡眠
――今後の目標を教えてください!
神戸大学ビーフリーが2年連続の全国大会出場を果たすことです。今年は去年と比べるとチームとしての仕上がりが甘かったり、エースの選手が負傷したりとかなり厳しい状況ではありますが、まだ大会までは1ヶ月以上残っています。この夏チーム全員が真剣にアルティメットに取り組めば全国にいける可能性は全然あると感じています。全国大会出場を果たし、その喜びをチーム全員で共有できるように目の前の1日に集中して取り組んでいきます。